夢、夢、夢!(Fatal Heartsの感想)

Fatal Heartsで検索してきた人へ。
日本語環境のWindowsを使っている場合、公式から落とせる体験版や製品版はうまく動作しません。
私の場合はコントロールパネルの地域と言語から日付や時刻の形式を米国や英国などにしたら動作するようになりました。
ちなみにBig Fish Gamesが販売しているバージョンは、設定を変えなくてもそのまま動作しました。


インターネットは様々な人の発信で溢れている。文章、絵、音楽・・・ゲーム。

Hanako Gamesは日本のアドベンチャーゲーム風のゲームを製作している、ちょっと変わったゲーム制作グループだ。

なんとも奇妙で少し滑稽にも思えてしまう外見。それでいてそこそこ遊べる内容。この組み合わせがなんとも面白くて頭の底にズンズン染み入ってくる。

Fatal Hearts Title

日付を少し遡ったバレンタインを過ぎた頃、私は悩んでいた。
Hanako Gamesがバレンタインセールだとか言ってFatal Heartsの叩き売りを始めやがったのだ!

Fatal Heartsは以前Demoを遊んだこともあった。よくあるアドベンチャーゲームだった。
プレイヤーは少女Christina Robinsonとなって文章を読み進め、その運命をたどる事になる。
少し変わっているのは間に様々なミニゲームが挟まったりするところか。

もし暇があれば公式の紹介を見てほしい。
すごく少女漫画っぽいし、あまり良さそうには思えない。

なぜこれに興味を持ったのか?

それは以前、絵を書いた人に感想メールを送るという恥ずかしい行動を起こしていたからである。
しかしアドベンチャーゲームは大の苦手だ。遊びきれるはずがないということで敬遠していた。

だが今はセールによって通常$19.95が$5
これは手にしておくべきではないのか?
いや、積んでしまうくらいなら回避するべきだろうか?

決めた。
どうせ500円、訳の分かるものを買うよりは訳の分からない新しいものを買おう。
購入ページに移動して住所、名前、カード番号を入力、購入!

Fatal Heartsにはたびたび不気味な祭壇が登場する

買った。買ってしまった。
さあ早速ダウンロードだ。
画面に映し出された領収書には金額の$19.95・・・あれ

肝心のクーポンコードの入力を忘れていた。
わたしはねんがんのFatal Heartsを2000円で手に入れてしまったのだった。
この値段で買ったからには維持でも遊びつくすしか道はない。

Fatal Hearts image

こうして奇妙なゲームプレイが始まった。
だが、そこに広がっていたのは落胆を吹き飛ばすほどの力に満ちた世界だった。

ストーリーはよくあるオカルトもので、特にすごくはない。
ただ、海外のゲームだけあってその生活観は日本の一般のものとは異なっている。
ゲーム中では当然普通に描かれるのだが、私にとってそれは違った世界のように見え、ちょっとした日常風景やキャラクター同士のやり取りすらも新鮮で先に進むのが楽しみだった。

エンディングの数は多く分岐はなかなか複雑。
どうやって目当てのエンディングに辿りつくには何度かの試行錯誤が必要で、古いアドベンチャーゲームを思い出す感じだ。

間に挿入されるミニゲームは割と簡単だが、どれも特徴的で面白く小粒のゲームとしても成り立っている。
ストーリーの状況とも一致しているため、より主人公に感情移入することができた。

詳しくは書かないが、プレイヤー自身がゲーム外で行動しなくてはならないゲームもあり、その発想には驚いた。
全体的にはなんとなく、ゲームブックっぽい雰囲気のようだった。

もう一つ驚いた事がある。
それは異性(男)との恋愛で終わるEndingが実質一つしかないということだ。(恋愛要素が無いということではない。)
偏見かもしれないが、このようなGameでは異性との恋愛エンドが必ず入るものだと思っていたのだ。
・・・同性とのエンディングは存在する。しかも複数。

そしてそのエンディングは簡潔だ。
事件の終わりと同時にその後の経過を説明する字幕が少し表示され、そのままタイトル画面に戻る。
余韻を残そうとするようなエピローグはない。これはどのエンディングも同じだ。
ここは何となく洋ゲーっぽかった意識した点である。

CGは複数の人たちが描いている。
しかもそれぞれが統一感を出すことを諦め、個性を存分に発揮しているため、場面によって漫画調になったり勇ましい劇画調になったりする。
これは表現大会のようで面白かった。

遊んでいる時の不思議な感覚はまるで初めて海外に行ったときのような気持ちだった。
このような気持ちはそう何度も体験できる物ではない。
買ったことを後悔するどころか、本当に楽しいゲームだった。


○外部リンク
公式サイト

Banner
(キャラクターのデザイン及び立ち絵を担当された方のサイト)

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