古き神々の行進 Revenge of The Titansレビュー

Revenge of The Titansで検索して来た人へ
この記事を書き上げた後しばらくして開発元のPuppy gamesはこのゲームの仕様を大きく変更しました。
(リロードの自動化、研究の無償化・分岐追加)
その為、このレビューの一部は時代遅れになっています。


Revenge of Titan title

タワーディフェンスゲームは既に独立したジャンルとして定着した感がある。
MODとしても、単体のゲームとしても、数え切れない作品が生み出されている。

それぞれの趣きはまちまちだ。
アクションゲームみたいにしたり、よりシミュレーション性を深めたり、パズル性を強めたり・・・

そしてこのRevenge of The Titansは「忙しさ」をゲーム性にした一作だ。

近未来、宇宙より飛来した巨大怪物の侵略によって、地球は滅亡の危機に瀕していた。
しかし、一人の兵士の伝説的な活躍もあり、人類はその攻勢を一旦阻止することに成功した。

だが、それは始まりに過ぎなかった。
続いて現れた敵の援軍は、爆発的な勢いで各地を蹂躙し、更に人類を追い詰めたのだった。

今、人々は未来を賭けた最後の反撃を始めようとしている。
敵の名はTitan、衛星タイタンより来たりし巨人たち。

という、見ての通り絶望的な状況でゲームは始まる。
プレイヤーは反撃作戦の指揮官となり、地球を無慈悲な敵から守りぬかなくてはならないのだ。
ちなみにストーリーはTitans Attackというアクションゲームから続いているのだが、
システムは全く違うし、直接的な関係は無いので知らなくても問題はない。

Revenge of The Titans battle

大体のゲームプレイは一般的なタワーディフェンスと同じである。
画面の端からやってくる敵を砲台を作って迎え撃ち、自分の基地を守り抜けば良い。

ただし気をつけなくてはならないことがある。
多くのタワーディフェンスゲームでは敵は一直線に、あるいは道に沿ってゴールを目指してくる。
だが、このゲームの敵に決まった進行ルートは存在しないのだ。

例えば敵の進行先に砲台を置きまくったとすると、彼らは大きく迂回を始め、防御の薄い所から基地を攻撃しようとしてくる。
逆にあらゆる方面を守っていると一点に押し寄せて数の暴力でそこを突破しようとし、孤立している砲台があれば集団から離れてそれを破壊しようとする。
この敵の動きは多様で、プレイヤーはあらゆる状況を考えて砲台を設置しなければならなくなっている。

もちろん個々の敵の能力も厚い装甲を持つ者、味方を支援する者、遠距離攻撃を仕掛けてくる敵など様々だ。
次々に現れる新種の敵と、変化する敵の行動によって最後まで飽きずにプレイできる。

プレイヤーはこの恐るべき敵を砲台で倒さなくてはならない訳だ。
砲台を建てるにはお金がいるのだが、このゲームでは敵を倒してもお金が手に入らない。(例外あり)
マップに散らばっているクリスタルを回収する必要があるのだ。

Revenge of  the Titans refinary

クリスタルの周囲に精製施設を建てると、自動的に資源収集が始まる。
精製施設はかなり敵に狙われやすい。
プレイヤーは基地だけでなく、孤立する精製施設も守ってやらなくてはならない。
これによって出来る広い防衛線、複数の拠点をどうやって守り抜くか、これがゲームで頭を使うところだ。

作れる砲台はブラスターやレーザー、ショットガン、ミサイル、手動で操作する電撃と個性的で演出もなかなか楽しい。
(砲台以外の兵器としては時間稼ぎのバリケード、地雷、歩き回って攻撃してくれるドロイド兵など。)

ただしこのゲームの砲台はアップグレードできない。
砲台を強化するには支援施設を周りに建てる必要があるのだ。

これは射程を伸ばすものや、攻撃頻度を高めるもの、防御力を高めるものなどがある。
だが、この施設は脆く、効果範囲は狭い。
その為プレイヤーは施設を出来るだけ沢山の砲台に支援が行き届くよう、そして敵に狙われないよう設置しなければならない。

そして厄介なことに砲台は弾薬ゲージというものが0になると「弾切れ」を起こして攻撃できなくなってしまう。
この場合、プレイヤーはその砲台をクリックすることでリロードの指示を出さなくてはならない。

このゲームのマップは広く、そのあちこちから敵が押し寄せてくるため砲台も沢山設置することになる。
つまり、プレイヤーは全ての砲台を見張り、弾切れした砲台を見つけたらクリックしてやらないといけない。
(勿論、クリスタル回収も忘れてはならない。)

ここから生じる忙しさはかなり凄まじく、まるでアクションゲームのようだ。
押し寄せる容赦の無い軍勢と相まってこれはかなりの切迫感を作り出している。

一応この救済措置としてか、使うと劇的に状況が変わるアイテムや、自動的にリロードや回収を行ってくれる支援施設もある。
だが、それでも結構大変なので、忙しいゲームが苦手な人はあまり楽しめないかもしれない。

Revenge of The Titans research

マップの合間には技術の研究が行える。
新たな砲台や施設を使うためには、そのために技術を研究しなくてはならないのだ。
これはそこそこ面白いが、何を研究すれば何を使えるようになるのか分かり辛いのが欠点でもある。
(おまけに、適当な技術ばかり研究していると詰んでしまう可能性もある)
おかげで、ゲームに慣れるために超えなくてはならないハードルはかなり高くなっている。

グラフィックはコミカルでおもちゃの様な雰囲気に統一されているため割と親しみやすい。
このちょっと間抜けなデザインと真剣そのもののストーリーの温度差も妙な面白さになっている。

ゲームモードとしては、上記のストーリーモードの他に、一つのマップでどれだけ守りきれるかを競うサバイバルモード
周回する度に難しくなるストーリーモードを延々とプレイするエンドレスモードの3つが用意されている。
サバイバルとエンドレスは容赦のない難易度なので、結構本気で挑戦しなくては勝てない。
特にサバイバルはインターネットランキングにも対応予定なので、結構長く遊ぶことができそうだ。

・最後に

Revenge of The Titans AYBABTU

かなり実験的な要素の多いタワーディフェンスゲームだ。
支援施設の組み合わせや変化する敵の攻撃によって見た目より複雑なゲームになっている。

それだけにゲームの遊び方はかなり理解しにくい。
法則を覚えるまでは新しい砲台もまともに使えないため、興味を持ったプレイヤーは全容が分かる前にゲームを投げ出してしまうかもしれない。
かといってグラフィックや演出の魅力だけで慣れるまで楽しむのは難しいだろう。

しかしそれを乗り越えることが出来たのなら、かなり楽しめるゲームになるだろう。
タワーディフェンス好きにとっても、アクションゲーム好きにとっても。
それに敵の大攻勢や操作の忙しさ生じる「防衛しているような感覚」はかなり凄く、他にはないものだ。


○外部リンク
公式サイト

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