Democracy 3 beta

○代議制シミュレーション

democracy3 タイトル

Gratuitous Space Battlesを開発したPositech Gamesの新作「Democracy 3」のPre-Orderが始まった。
その特典であるベータを少しプレイしたので、それについて書こう。

Democracy 3は議会制民主主義をテーマにしたゲームである。
プレイヤーは*国家の総理大臣あるいは大統領となり、税率や規制の変更、政策の実施などを行うことで、国家を上手く運営していかなくてはならない。

まずはプレイする国家を選択する。
現状のバージョン(b 1.04)では、UK、フランス、ドイツ、US、カナダ、オーストラリアが用意されている。
Positech Gamesのデベロッパーはイギリス人なので、今回はUK、イギリスを選択した。
最も熱意がこめられているのではないか、と考えたからである。

我々の国の約半分の人口、60%ほどの面積、十数倍の紅茶消費量を誇るこの国は、これからどんなことを経験することになるのだろうか。
…ほ、ほんとにどうなるんだろうか。

○ヨーロッパの島国

democracy3 the game starting screen

当選おめでとう!国民63,046,000人の生活はあなたの手にかかっている!

プレッシャーを感じる一言だが、暗中模索の精神で何とかやっていくしかない。
現在この国ではGDP成長率の低下、失業者の増加、犯罪率の増加、教育などが問題となっているようだ。
どれも一筋縄ではいかなさそうである。

メイン画面の中央には「貧困層」「若者」「環境保護主義」「高所得者」などのカテゴリー別に分類された国民の満足度(支持率に影響する)が表示されている。

democracy 3  the people

個人は単一のコミュニティにのみ属するのではない。
ある即売会でおね&ショタ本を並べている人も、別な状況においてはビジネスマンであり、あるいは保護者であるかもしれない。
本作でシミュレートされる国民たちも同様に、各々が複数のカテゴリーに属している。
「自営業者」であり「異人種」であり「自由主義者」であるという人もいれば、「農家」で「資産家」で「社会主義者」という人もいる。
(「社会主義者」に属する人が異様に多いのが気になるが、たぶん本作の「社会主義者」には、単に「自由競争に批判的である」程度のスタンスの人々も含まれるのだろう。)

○問題が山ずみ積み

国民の満足度の周囲には様々なアイコンが配置されている
アイコンは特定の社会問題を表しているものもあれば、特定の予算や規制法を表しているものもある。

現在の問題としてはホームレス、国際競争力の低下、アル中、組織犯罪などが挙げられている。
また中産階級や、投資家、組合主義に属する人々が生活に満足していないことが分かる。
初っ端から難題が揃っているが、とりあえずはホームレス問題の解決を検討してみよう。

アイコンにカーソルを重ねると、そのアイコンと他のアイコンの関係が視覚的に表示される。
なかなか見やすいUIである。

democracy 3 homelessness

画像は「ホームレス」アイコンにカーソルを重ねた図である。
ホームレス数を増加させているアイコン(「移民」「失業者」「貧困」など)からは緑矢印が伸びており、ホームレス数を減少させているアイコン(失業手当、公営住宅)からは赤矢印が伸びている。
失業者数を減らすのはとても骨が折れそうなので、差し当たりは失業者手当てを増やしてみる。

「失業手当て」アイコンにカーソルを重ねてみた。
失業手当てを充実させればホームレスは減り、貧困層や中産階級の満足度も高まる。
その反面、資本家の満足度は下がり、失業率は増加する。(職を失う不安が減るから当然だろう)

…失業率が高まるとホームレスが増える。
ホームレスを減らすために失業手当てを増やすと失業率が高まる。
プラスとマイナス、最終的にはどちらに傾くのだろうか。他の要因も絡んでくるだろうし、全く想像できない。
胃が痛くなってきた。他の方法を考えよう。

こういった連鎖と循環が無数に交差し合い、絡んだたこ糸のようになっている。
糸を切る剣が欲しくなってくる。

○作戦の決定

計画が定まった。
最終目標は国民ひとり当たりのの生産性の強化である。
それによって国際競争力を回復させ、その恵みで財政を潤わせ、将来的には全体の福祉を向上させる。
(安直だが勘弁してくれ!)

democracy 3 the funding

生産性の底上げは、教育の充実を基本軸としつつ、科学や技術への投資を続けることで達成する。
途中で移民の受け入れが必要となるかもしれないし、関税の撤廃もやむを得ないかもしれない。
新しい政策の実施も必要となるだろう。

しかし、教育の効果が現われるのは何年後だろうか?
投じた分以上の利益が返ってくるのだろうか?
現実を思うと決してやりたくはないが、労働法の規制緩和も必要なのだろうか?

democracy 3 the report

予算配分を変更してターンエンド。
ターン終了後には各種報告やイベントの確認が行われる。
世界経済が好転しているらしい、良い影響をもたらしてほしい。

○社会と人間の相互作用

音楽が嫌いな人間も、メタルバンド好きな恋人を持てば、そのCDを買い集め、やがて純粋なファンに変化するかもしれない。
あるキャラクターを愛していたひとびとも、他の作品が流行すれば、その多くはいずれ心を変えるだろう
本作でも、国民が属するカテゴリーは、プレイヤーの決定に応じて変化していく。
排他的になれば愛国者が増え、経済状態が悪化すれば貧困層が増え、自由な政策(色んな意味で)を実施すればリベラル派が増える。
ひとびとの心と暮らしは、これからどう変化していくのだろうか。

続かない


*プレイヤーの立場は総理大臣もしくは大統領となっているが、その権限を超えた決定も行えるので、国外の第三者から見た政治の総体のようなものだと考えたほうがしっくり来るかもしれない。

○外部リンク
Positech Games公式サイト
Democracy 2 – 基本の説明 (SAND STORM内)

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