エナジーウェーブ=戦闘力(Zeiva Incのゲームの感想と紹介)

1年前、私はCute Knight Deluxeに出会った。
お世辞にも良いとは言えない見た目、よく分からない日本語。
滑稽に見えて笑ったのを覚えている。

それと同時にかつてないほどの好奇心をそそられたことも覚えている。
何か違う絵柄、日本風だけどそうでもない内容。それは何処かで見たことある、しかし何処にも無かったゲームだった。

プレイしていくにつれて、そのゲームに強い情熱が篭っている事を知った。
それからと言うもの、私は様々なゲームに抑えきれない関心を抱くようになった。
今ではただの物珍しさではない、より大きな気持ちを持ち始めている。

Zeiva Inc.、ここもそのようなゲームを作っている小さなグループだ。
今回はここで公開されているフリーウェアのうち5つを紹介していこう。

○○Genetic Glowシリーズ

Genetic Glow map

“資源の枯渇によって衰退しつつあった人類を救ったのは、流れ落ちた一つの隕石だった。
その隕石に含まれる未知のクリスタルが放つ力によって、生物は「魔法」を扱えるようになったのだ。
こうして古き「資源の時代」が終わり、新たなる「クリスタルの時代」が始まった。”

というような舞台設定で始まるポイントクリックタイプのアドベンチャーゲーム。
開発者の一人Mirage Maiden氏が学生時代に書いていた漫画が原作らしい。
ノリは軽く、頭を空にして遊べる内容だ。

なにやら90年代のアニメやJRPGに影響を受けているらしく、大食いの主人公、お転婆王女、知的な王子、影のある少女と
何処かで見たような設定が多い。

というかBGMが。いや・・・うん。スクウェア。

・Genetic Glow I

genetic glow i game

自らの出生の秘密を探るべく、旅を続けるZouiとその仲間たち。
彼らは精霊を宿したクリスタライトがあるという神殿に辿り着いた。

記念すべきZeivaの第一作目のゲーム。

ゲームは完全な一本道。
10種類のエンディングが存在するが、ベストエンド以外は実質ゲームオーバーだ。
短い時間でクリア可能で、難易度も優しい。

一作目という事もあってストーリーや絵には厳しいものがあるし、操作性などについては言うまでもない。
しかしながら、これが第一作目だと思うとなかなか熱いものが感じられないだろうか。(?)

・Genetic Glow II

genetic glow II

三日で死に至る毒に犯された友人Chenaを助けるため、一向は見知らぬ土地を駆け回ることに。
さてはて、解毒剤は見つかるのだろうか?

前作と一転して難易度が急上昇。
自力でベストエンディングを目指す場合は何度もやり直し、情報を集めなければならないだろう。
古いアドベンチャーゲームを思い出す内容だ。

どうでもいい話だが、Iから話が飛んで登場人物が増えているので置いてきぼり感がある。
原作となった漫画も公開されていないため、合間は想像で補うしかない。

そんなこともあって「お前ら誰だよ!」と言っていた自分もいつの間にか全員の名前を覚えていた。
もう駄目だ。(私が)

作者らがお助けキャラとして現れるのがなんだか和気藹々としている。

○Illusion Realmシリーズ

Imaginary Realm OP

覇権を人間に奪われ、辺境の砂漠で慎ましく暮らす魔族たち。
しかしひょんなことから始まった魔族の王子Oremと半人半魔の少女”Rosey”の出会いが種族そのものの運命を変えることに!?

Zeivaの第二シリーズ。
公式サイトではノベルゲームと分類されているが、日本で言うそれとは違い、普通のアドベンチャーゲームに近い。
Genetic Glowよりも後発なので、絵や操作性はちょっと良くなっている。

原作はZeiva Incの”Nitarou”氏。
設定はGenetic Glowよりもシリアスなのだが、実際の話はよりコメディ志向で、どちらかというと少女漫画・アニメの影響が強いように思える。
80・90年代風味のギャグを連発してくるので、ちょっと小恥ずかしくもある。

・Illusion Realm I

Imaginary Realm 1

魔族の台所事情の悪化により、王子Oremは人間の街へ出稼ぎに向かわされる。
彼は町で出会った少女”Rosey”に誘われ、助っ人としてレストランで働くことになるのだが・・・

選択肢ではなく、一つのミニゲームによってエンディングが変化する。
とは言ってもこれはいくつかのコマンドを選ぶだけの簡単なものだ。
運が良ければ一発でグッドエンディングに辿り着けるだろう。

ちなみに何故か日本語版も存在する。
翻訳は本当に素晴らしく、僅かな誤字を除けば完璧といってもいい質だ。
私の日本語より上手い。・・・うん。

・Illusion Realm II

Imaginary Realm ii

Roseyの策略(?)によって、Oremたちはレストランで働かされ続けていた。
ある日、彼らの元に、王国が主催するコスチュームコンテストの知らせが届く。
その優勝賞金に目を輝かせる一行。だがコンテストに出場できるのは女性だけ・・・

前作と同様、途中のミニゲームで結末が変わる。
グラフィックの質は強化されている。ついでに難易度も強化されている。
もしかして簡単な一作目で人を油断させて、容赦の無い2作目をぶつけるという作戦なのか。

微妙にショタゲー。

・Other Age

Other Age

Zeiva王国・・・それはとある時空、とある次元に存在する不思議な国。
16歳の誕生日を迎えたZeivaの王女は、究極マシン”ラブラブにーたろうデラックス”を使い、将来のパートナーとなる男性を召喚することとなった!!
ああ、恋よ花よ!壮大な恋物語が今始まろうとしている!

え、えーっと・・・なんかすまん。

このゲームはDating Simと分類されている。
ゲームの流れは次の通りだ。

1.性格診断に答える。
2.1の結果に応じて各人物が召喚される。
3.選択肢とミニゲームにチャレンジ
4.結果によってエンディングが変化

主人公と召喚したキャラクターが恋仲になったり、特に深い話になることもない。
全ては一度のデートのために!!そう、これはDating Sim!恋愛シミュでも乙女ゲームでも無いのだ!!!!1

それによく考えるとこういう割り切った付き合いは逆に現実味が・・・ないか。
そのおかげかは知らないが、攻略対象は男だが、抵抗無く遊ぶことができた。

さて実はこのゲーム、召喚されるのはGenetic GlowとIllusion Realmに登場した男キャラクターたちだ。
そう、いわばこの二つのシリーズのお祭りゲームのような内容なのだ。
なのでこれらを気に入っていないと楽しめないだろう。

難易度はキャラクターによって差があるが、どれも頭が爆発しそうになるような作りだ。
もはや誰をプレイ対象としているのか分からないレベルである。
困難は恋を恋らしくするというメッセージなのだろうか。深い。

あと、このシリーズでは作者たちが作中の重要キャラクターとして堂々と登場するようになった。
その様は本当に和やかで、よこしまな自分が触れてよかったものかと悩んだ。

・Other Age “Second” Encounter

ところで、私が何故これらのゲームをプレイしたのか。
あるゲームを遊ぶのに必要だったからだ。

それはOther Age Second Encounter!Other Ageの続編である。
これもGenetic GlowとIllusion Realmのお祭り的なゲームであるため、関連する二作と前作を遊んでおく必要があったのだ。
(ただ、主人公が男で攻略キャラが女と逆になっている。)

順序が逆?そんなことを気にしてはいけない。
まあ、古い作品もなかなか面白かった。
OASEを遊ぶため、という建前が無かったとしてもそう思っていただろう。

こうして私はプレイに必要な前提知識を手にいれ、念願のOASEを購入した。
しかし、そこで待ち構えていたのは予想だにしなかった強敵だった。

(Other Age Second Encounter レビューに続く)


○外部リンク
Zeiva Inc公式サイト
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夢の国 桜の国 Other Age Second Encounter 感想
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