お菓子は甘いが・・・!? コルルトの匙悪魔 紹介と感想

2011/06/29(水) 21:07
諸君、甘いものは好きか!
いやね、頭の疲れには糖が効くっていうからね。

二つ以上のことを一緒に考える。複数の状況に気を配る。
並列処理が得意なCPUが安く買える時代だけど、自分の脳みそでとなるとうまくいかないもんです。

コルルトのさじ悪魔 タイトル

今回のゲームはなんだか不思議なゲームを製作されているQ Handmade Gamesの「コルルトの匙悪魔」。
二つのキャラクターを同時に操って、押し寄せてくる敵の大群を迎え撃つアクションだ。
さあ、頭のマルチタスクはこれを処理しきれるか!

○おはなし

コルルトの匙悪魔 チュートリアル

どこかの世界のどこかの場所。
ある森の奥の小さな家で、悪魔使いの女の子コルルトと羽が生えた悪魔さじあくまが暮らしていました。

さじあくまはあらゆるものをお菓子に変えるという、夢のような力を持っていました。
けれどもそれは幸か不幸か?
ある日、女王に命じられた兵隊たちが、悪魔を捕らえにやってきたのです。

コルルトとさじあくまはなんとか兵隊を追い払いましたが、これではいつまた何が起こるか分かりません。
静かな日常を取り戻すために、コルルトと悪魔は女王を倒しに街へと出かけるのでした。

○ゲーム紹介

各ステージでは、画面の四方八方から敵の大軍団がやってくる。
プレイヤーはさじあくま(マウス操作)と、悪魔使いの少女コルルト(キーボード操作)を動かして、こいつらを叩きのめさなくてはならない。

コルルトはとても足が遅い。
しかも、彼女がやられてしまうとゲームオーバーなので無理はさせられない。

コルルトの匙悪魔 バトル

一方で、さじあくまはかなりの速さ(マウスポインタと同期)で移動できる上に、やられても自然に復活する。
敵に突っ込んだり、敵の攻撃を引き付けたりといった危なっかしい芸当がこなせるわけだ。
見た目はかわいいがさすがは悪魔である。

というわけで彼女と悪魔をうまく協力させて、女王のしもべたちに立ち向かわなくてはならないわけだが・・・
なんせ、二つのデバイス(マウスとキーボード)で二つのキャラクターを操作しつつ、それぞれの役割を考えなくてはならないわけだ!
攻撃は射程内に敵がいれば自動で行われるため、やることは移動くらいなのだが・・・それでもかなり難しい。

あくまで暴れまわることに熱中すると、コルルトの操作が疎かになってしまうし、
コルルトに気を配りすぎると、さじあくまの機動力が無意味になり、
かといって両方に集中しようとしても頭が付いていかず・・・

コルルトの匙悪魔 洞窟

操作するキャラクターは二体と、RTSなどに比べれば遥かに少ない。
しかし、一緒に、そして常にという性質のおかげで、そういったジャンルに負けず劣らずの思考が要求されるようになっている。
大軍を相手にするゲームでありながら、大味ではない。

なにより良いのは、このほんわかした世界と、それを構成する映像と音楽。
大勢の敵を蹴散らすゲームというと、どうしても荒っぽいものを想像しがちだが、この世界はそれとは無縁だ。
グロデスクなものが苦手な人はもちろん、血の気の多いゲームをよく遊ぶ人にさえ、一息つける清涼剤のようになるはずだ。
(他人事のように書いたものの、具体的に言えば私のことだ!)

コルルトの匙悪魔 マップセレクト

ただ気になった点もある。
一つは沢山の武器が登場するにも関わらず、使える武器とそうでない武器の差が大きかったことである。

もう一つは連携というよりはむしろ力押しでなんとかなるマップが多かったこと。
協力という概念があまり生きていないようにも思えて、少し勿体なく思えてしまった。

とは言え、これらはプレイヤーの遊び方によるところもあるので、大した不満ではない。
(いや、私は細かいところを気にしすぎる!)

○最後に

両手で別な操作をする遊びというのは割と伝統的だが、
本作では、それが一つのアイディアに留まることなく、ゲーム全体をまとめている。

それに伝統的ということは、逆に言えば誰でも馴染みやすい概念だということでもある。
馴染みやすくも手強い、これは素晴らしいことだと思う。

一見すると優しそうな世界。
しかし、いったん足を踏み入れれば、そこにはゲームとしての障害がプレイヤーを待ち受けている。
複雑でもなく単純でもなく。大人も子供も、ゲーム好きもそうでない人でもきっと楽しめるはずだ。

紅茶とお菓子
ちょっと無理やりすぎる例えかもしれないが・・・
そう、元気と平穏をもたらす、小さなお菓子と苦いお茶のようなゲームだった。


○外部リンク
公式サイト

補足1:英語版もあります。
補足2:最後の画像はイメージです。甘いものは好きです。

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