灰かぶりのお話 Cinders Beta版の印象

突然ですが、私は元来落ち着きがないことがあってか、
アドベンチャーゲームやビジュアルノベルが得意ではありません。

さてさて、私はゲーム開発グループ”MoaCube”の”Cinders”というゲームを予約していました。
割引で入手したここのMagiが予想よりも面白かったので、お礼に新作を買おうと思ったのです。
勢いとは怖いもので、それがどんなゲームなのかを調べませんでした。

cinders title

そんなわけで、詳しい内容を知ったときの驚きといったら。
ジャンルはノベルゲーム(ミニゲーム無し)、ストーリーはメルヘンチックと来ました。
これはまずいです。

けれども、私はこう考えました。
せっかく遭遇できたのだから、苦手であってもやってみようと。

というわけで、今回はこのCindersのβ版を触った時点での印象です。

○概要
Cinders(灰がら)は童話「シンデレラ」を題材としたビジュアルノベルである。
プレイヤーは灰かぶり娘”Cinders”の視点から物語を読み進め、時折の選択肢によって展開を変化させていく。
-おわり-

○ストーリー
これでは簡潔すぎるので、ストーリーを少し解説します。

cinders talk

まず、シンデレラを題材にしているといっても、その内容は原作とかなり異なります。

主人公は王子と出会うまでもなく幼なじみの商人といい感じ。
義姉と継母の仲が極めて悪く、主人公と義姉/継母の関係のほうがまだ良好。
お使いで訪れた城下町では近衛団長が荒くれと斬りあっている。

ここまで違っていいのかというほど混沌としています。

すべて憶測ですが、
シンデレラというよく知られた舞台を使って、なにか怪しいものを作ろうとしているように思えました。
暖かい空想ファンタジーでもなく、極端な愛憎のドラマでもなく。

cinders OP

最大の差異は、物語が灰かぶり(Cinders)の家に王子の使いが訪れるところから始まることです。
靴の持ち主を探す場面、原作でいえば終盤です。

しかし、その場はじつに不穏。
使者は変に苛立っているし、継母や姉たちも、嫉妬しているというよりは何かを恐れている様子。
当のCindersもまた、後悔しているか、あるいは開き直っているような素振り。

どうしてこんなことになったのか、それをCindersが回想する形で本編に繋がるようになっています。

このまま平穏には済みそうにない雰囲気。
原作と経歴が違っているのは間違いなさそうです。

○グラフィック
個人的な興味は、ストーリーよりもむしろ、グラフィックや演出に向いています。
中でも背景のアニメーションが素晴らしいです。

朝の日が埃を照らし、春風でそよそよ揺れる庭の花々。
空には鳥が舞い飛ぶ。
夜にはすべてが変化して、虫の光が神秘的な世界の灯りとなる。

いや、簡潔にいえば・・・うん、感涙するほどの美しさです。

○システム
読み返しを行うたびに(面白くはあるが)悠長な演出が挿入されたり、
メッセージスキップがトロくさかったり、
選択肢が頻繁に挿入されるにもかかわらずセーブ可能数が少なかったりするところが気になりました。

しかしながら、これら全ては完成までに改善されるそうなので
最終的には平均的なノベルゲームのシステムになりそうです。

○音楽

作曲者はMagiと同じ人ですが、Magiほど派手な曲はありません。(良い意味で)
β版では数曲しか流れませんでしたが、どれもなかなか良いものでした。

○おわり
この内容なら抵抗なく遊べそうです。当初の不安は流されてしまいました。
既知の物語を下地にしているということと、恋愛ものではないということ、
選択肢が頻繁に示されることが,よかったです。

cinder map

しかしながら、私は日本生まれの日本人です。
西洋の童話が題材となっているということは、必然的にその民俗や習慣、宗教が関わってくるでしょう。
それらが理解できないと面白みも100%ではなくなるわけです。

まあ、そこら辺の探りを含めて、読み解きを楽しみたいと思っています。

本作の開発は終盤に差し掛かっている様子。、
今月中か来月には完成版に触れることもできそうです。

遊び終わったら、またなにか書くつもりです。


○外部リンク
MoaCube

久しぶりにですます調で書きましたが、なんか妙です。

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