アローヒーロー+他二作の感想

新しい、面白そうなものを見つけたときの興奮は、どんな感情にも勝るものだ。
それは私が子どもの頃に、いや今でももっとも好きな興奮であり、いつもそれを探している。
毎日の生活に、そしてもちろんゲームにも!

erase in game screenshot

(上の画像は、月を撃ち落すシューティング”Erase”より)

今回は、様々なゲームを製作されている、コガネゲームズのなめたけ氏の公開作から、
特に気に入ったものをいくつか紹介していく。
短編とはいえ、いずれも整った玉石のような発想が込められたゲームである。

○アローヒーロー

キャラクターを動かして、トラップを避けながら宝石を手に入れるというゲーム。
普通の横スクロールのアクションだ。

arrow hero

特徴はマウスカーソルで任意の場所に「矢印」のブロックを設置できること。
これに触れたキャラクターは、特定の方向にある程度の力で吹き飛ばされるのだ。

これを活用すれば、とても届かないような場所にある宝石も獲得できるし、
どんな大きなトラップも怖くない。

思ったとおりに宝石を獲得できたり、
あるいは予定通りにうまくいかなかったときにアドリブの操作、設置でなんとかしたり。

アクションとパズル的な矢印の設置。
二つの局面が同居することで生まれる抑揚が気持ちいい。

○金に物を言わせて!!

金に物を言わせて!!

ブロックを任意で設置できる横スクロール。
設置できるブロックの種類が多いなどの違いはあるものの、基本的にはアローヒーローと同じ横スクロールのアクションである。

ただ一つ明確に異なるのは、ブロックの設置に「お金」が必要なことだ。
これは初期から所持していたり、コインとしてステージに落ちていたりする。

お金を節約したいのであれば、操作を頑張ってブロックをケチることができるし、
財布の中身が気にならないのであれば、「金に目を言わせて」足場を作りまくって強引にクリアできる。

アクション的に苦戦するような場面はないのだが
自然とプレイヤーの本性が反映されるような作りになっているのが面白い。
ちなみに私は安い費用でクリアしようと四苦八苦した。ああ貧乏性!

上記の二作に収録されているマップはどちらも少なく、心成しかシステムの力が出しきれていないようだった。
言いかえれば、もっとパズルを見て解いてみたいと思うくらいの発展性があるシステムだった。

○リズムン

表示される矢印に合わせてタイミングよくクリックすることで
スライムを動かし、迷宮の奥の宝箱まで誘導するゲーム。

リズムン

「なんでスライムが迷宮を探索しているんだ?」とか、「どうして宝箱を求めているの?」とかいう疑問を抱いてはいけない。
きっと彼(彼ら)なりの、遺伝子の声に従った合理があるに違いない。

それはともかく、スライムが、ノリのいいバックミュージックが流れる中、微妙なリズムに乗りながら迷宮を進んでいく様は、
なんとも言い表しがたい常識の一線を超えてしまったかのような光景である。

どのゲームにも、アイディアと呼ぶべきアイディアが詰まっている。
こういったものを見た時に飛び出す笑いと「なんだこれ!」という声。
それはストーリーや演出から受けるものとはまた違う、けれども涼やかな感動だ。

○外部リンク
コガネゲームズ

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