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Carciphonaカルシフォナ新翻訳版 誤字・脱字、誤記・誤訳など

Carciphonaカルシフォナのウェブサイトで閲覧できる日本語版の第1~3巻を、解像度を向上させて翻訳を全面的に修正した新翻訳版に差し替えてもらいました。

誤字・脱字、誤記・誤訳などは作者にデータを渡す前に全て修正したつもりだったのですが、例のごとく、この再翻訳版にも間違いがいくつも残っていました。確認できたものは随時この記事に掲載していきます。この記事に無い間違いにお気づきになった方は、onigiまでお知らせくだされば幸甚です。

なお現在、第三巻のみ日本語で閲覧できない不具合があるようです。
2017年6月20日現在、正常に閲覧できます。

○全般
誤「カルシフォンナ」
正「カルシフォナ」

誤「サンユン・レイ」
正「サンユン・レイ」

○第2巻121ページ1コマ目
誤「悪事を起こす」
正「悪事を働く

○第2巻133ページ3コマ目
誤「我々が捕まえたレイクイス族の仲間だと誤解したということか」
正「我々が捕まえたレイクイス族の仲間だと誤認したということか」

○第2巻147ページ2コマ目
誤「判断はデスに任せるよ」
正「判断はデスに委ねるよ」

○第4巻121ページ3コマ目
誤「ヴォクルーインの署名(サイン)…」
正「ヴォクルーインの書判(サイン)…」

翻訳関係の近況

Carciphona日本語訳
先日触れたように、第1巻から3巻(第1話~9話)までを再翻訳しています(*)。既に翻訳自体は粗方終わり、今は校正に取り組んでいます。一人でやっているので、公開にはまだしばらく時間がかかりそうです。

(*)現在、上記のウェブサイトで閲覧できる日本語版の第1巻、第2巻、3巻(*)には夥(おびただ)しい量の誤訳・誤記が存在します。これから「Carciphona」の日本語版を読み始めようとお考えになっている方は、申し訳ないのですが、修正作業が終わるまでお待ちください。

翻訳が一段落したら、次は訳注を作ります。この漫画は吹き出しがとても狭いので、枠に収まるよう意味を削ったり変えたりしなくてはならなかった部分が多々あります。そういった過程で欠損した情報を補うためです。

Sins of a Solar Empire: Rebellionの日本語化Mod再翻訳
気が向いたときにだけ作業を続けています。「もう五年も前のゲームなのに、今になって翻訳をやり直す意味はあるのだろうか」という不安があり、続けるかどうか迷っています。

Immortal Defense
誤訳の修正は牛歩の如くではあるものの進んでいます。ただ、一つ想定していなかった問題が起こりました。

作者であるRinkuheroさんから半年ほど前に聞いた話によると、「Immortal Defense」の制作に使った「Game Maker」というソフトにアップデートがあってソフトの仕様が変わり「Immortal Defense」のファイルが読みこめなくなってしまったそうなのです。作者が「Immortal Defense」を制作したのは2006年。もう10年前も前です(*)。当時の「Game Maker」と今日の「Game Maker」では、もう随分バージョンが違うはずです。互換性問題でも出たのでしょうか。

(*)バージョン1.1やSteam版を開発する際にプログラミング・コードをかなり修正したそうなので、正確には中身まるごと10年前のまま、というわけではありません。

作者は現在、この問題を解決しようと頑張っているようです。解決できなかった場合、誤訳の修正を終えてもゲームには反映させられないかもしれません(*)。そうなったときは・・・仕方が無いので、修正した文章をこのブログに丸ごと掲載しようと思います。

2016年11月07日0時47分追記:この問題は解決できたそうです。

(*)このゲームの文章の大部分は「ImmortalDefense」ディレクトリ内にあるテキストファイルに入っています。例えば、ポイントの台詞は「ImmortalDefense\sdefense」に、説明書の文章は「ImmortalDefense\data\manual」内のファイル群に、記述ファイルがあります。こういった文章なら、ファイルを個別に修正して配布することが可能です。問題はソースコードに直接記述してある文章で、この類の文章は「Game Maker」で「Immortal Defense」のファイルを読みこめない限り編集できません。

Carciphona第4巻 正誤表

これまでの巻と同様、第4巻にも誤訳や誤記が多々あるはずです。発見したものは随時この記事に記載していきます。間違いがあればお知らせください。

○2ページ 1つ目の台詞
誤「この大地から獣人は神の子として生まれた」
正「神の胎たるこの大地から獣人が生まれた」

この箇所の原文は「From her, Beast-humans had awoken as her children, born of the world itself.」。獣人は神から、この世界から生まれたのだ、ということを力説する文です。獣人の崇めている神「ハイレイス」とは、世界そのものが具現化した超人的存在なのだと訳者は認識しています。そのことがはっきりと伝わるよう、世界は神の身体なのだ、ということを強調する文にしました。

○同ページ 2つ目の台詞
誤「我らは地の国の純然たる後継者なのだ」
正「我らはの純然たる子孫なのだ」

原文は「We are the purest descendants of the Mortal Realms.」。「The Mortal Realmsとはこの漫画の舞台である世界の呼称だ。『Descendants』は日本語でいう『子孫』とか『子供』とかに当たる語だ。でも、『世界』が子供を産めるはずがない。ここでは比喩的に、後継者という意味で使っているんだ。』

元の訳文はそんな解釈を元に作ったのですが、これは理解不足でした。獣人の世界観では世界(の神)は獣人を産んだ母だということになっているのですから、ここでは獣人の立場になって率直に「子孫」と訳すのが正解でした。

ただ、「地の国=世界=ハイレイス」という構図を見出すには作中の描写だけでは難しく、かといってそのことを説明するには余白が無かったので、分かりやすく「The Mortal Realms」は「地の国」ではなく「神」として訳すことにしました。

○20ページ 1つ目の台詞
誤「これで目標は達成できたんだろう」
正「時間稼ぎはこれくらいで十分だろう」
正「これで満足か?」

○同ページ 3つ目の台詞
誤「ちょっと! 何か訊きたいことがあったんじゃないの?」
正「あれ? 何か訊きたいことがあったんじゃないの?」

吹き出しの大きさに合わせて字数を減らしました。

○22ページ 2つ目の台詞
誤「寄生された人の子もただ安楽死させているのが現状なんだ」
正「寄生された人の子も見殺しにするしか無いのが現状なんだ

○24ページ 6つ目の台詞
誤「カルシフォンナ」
正「カルシフォナ」

やはり「カルシフォンナ」のほうが正しいように思えてきたので、この修正は無しとします。

○23ページ目 3つ目の台詞
誤「得体の知れぬ術を使い続けてきたというのか」
正「怪しげな術を使い続けてきたというのか」

これは誤訳ではないのですが、吹き出しが小さく古いほうの訳文では窮屈だったので変更しました。

○25ページ
誤「そんな…」
正「違う…」
うっかり26ページと同じ台詞にしてしまっていました。

○51ページ
誤「表面上はね」
正「建前上はね」

○同ページ 5つ目の台詞

誤「そういえば前の大戦の原因を作ったとか…」
正「そういえば前の大戦中酷いことをしたとか…」

○同ページ 7つ目の台詞
誤「確かに開戦のきっかけを作ったのはあの子の母親だが…」
正「その上開戦の発端にも一枚噛んでいる」

○55ページ目 8つ目の台詞
誤「獣人の神が消えた後にあったんだ」
正「獣人の神が力尽きた跡にあったんだ」

「獣人の神」に当たる部分は原文では「the defeated spirit of the book of elements」です。原文では「神god」とは言っていないのですが、良い訳語が浮かばなかったのでこう訳しました。現在、適切な訳語を考えています。

○同ページ 11つ目の台詞

誤「ヒラエスの霊気が宿ってるんじゃないかと思って」
正「あの神の霊が宿ってるんじゃないかな」

吹き出しの余白が足りなかったので、「ハイレイス」とは表記できませんでした。

○61ページ 5つ目の台詞
誤「魂霊を放出した人間は生命力が衰弱し寿命が縮まる 代々の王が少しずつ命を削り霊力を封じてきたそうだが
そんなやり方じゃ雀の涙ほどしか集められないからな」
正「魂霊を放出した人間は生命力が衰弱し寿命が縮まる 他人から少しづつ提供してもらって魔力を蓄えたそうだが そんなやり方で集められる量なんてごく僅かだからな」

この箇所の台詞は、吹き出しが狭すぎて、どちらの文章も原文とはかなり違う意味になっています。

○77ページ目 4つ目の台詞
誤「ただし魂魂以外の霊も吸収できるようだな」
正「ただし魂以外の霊も吸収できるようだな」

○120ページ 5つ目の台詞
誤「ケイタリス教会の天霊祭への招待状だ」
正「カタルシス教会の天霊祭への招待状だ」

誤「メドリーゼンの司教が毎年執り行う祭儀… ケイタリス教会の天霊祭への招待状だ 王侯貴族のみが拝観できる特別な儀式なのだが あいにく私には暇が無くてな」
正「王侯貴族だけが拝観できる特別な祭儀 カタルシス教会の天霊祭への招待状だ メドリーゼンの司教が毎年執り行うのだが あいにく私には参列する暇が無くてな」
内容を分かりやすく整理しました。

Carciphona第4巻公開

先日予告した「Carciphona」の第4巻の日本語翻訳版が閲覧できるようになっていました。

2016年8月26日19時53分追記: 原因は不明ですが、たまに第4巻の6ページから7ページへのリンクが正しく動作しないことがあるようです。そのような現象が起こったときは、画面下のダイアログボックスから手動で7ページ目を選択してください。

今回、既存の訳語をいくつか改めました。変更した訳語は「Carciphona 変更した訳語一覧」に纏めてあるので、第4巻の翻訳版を読み始める前に目を通していただけると幸いです。

ところで、作者のウェブサイトで公開中の第1巻、第2巻、3巻(*)の日本語訳版には夥(おびただ)しい量の誤訳・誤記が存在します。現在、この3巻の翻訳をやり直しているので、これから「Carciphona」の日本語版を読み始めようとお考えになっている方は、申し訳ないのですが、修正作業が終わるまでお待ちください。
(*)第1話~第9話

Carciphona 変更した訳語一覧

第4巻を翻訳するに当たって、既存の訳語をいくつか改めました。その一覧を以下に掲載します。原文の台詞は全て大文字(*)ですが、引用するにあたって文頭以外を小文字に置き換えました。内容に関するご意見、ご批判、お待ちしております。

*理由は知りませんが、西欧の漫画や紙新聞の文章は文頭以外も全て大文字で印刷してあるのが普通です。

「Carciphona」
旧 「カルシフォーナ」
新 「カルシフォナ」

間違いだったことが分かったので修正しました。

「Blackbird」
旧 「黒い鳥」
新 「黒鳥」

「黒い鳥」だと、「黒っぽくない普通の鳥」に対して「黒い鳥」がいるように解釈できてしまいます。

漫画の世界の住民らがあの暗殺者をBlackbirdと呼ぶようになった経緯は今のところ不明です。作者が十年ほど前に制作した「Blackbird」(*)という漫画には「夜更けに獲物を襲うという噂が世に広まり、やがてBlackbirdが通り名になった」という解説がありますが、この設定を「Carciphona」が引き継いでいるかどうかは不明なので、用心のため、この記述は無視して訳します。

(*)「Carciphona」の原形。未完。人物の名や姿、物語の舞台設定など共通点が多々あるものの、全体的には異なる点のほうが多い。作者のウェブサイトからダウンロード可能。なお、現在も続いている「Carciphona」も、6年前までは「Blackbird」という題名だった。

「Vocruen」
旧 「ボクルーイン」
新 「ヴォクルーイン」

本作は台詞の吹き出しが小さいので、そこに収まるよう訳すのはなかなか骨が折れます。どうやっても範囲内に収まらず、泣く泣く意味を削ったり、変えたりした部分は数え切れないくらいあります。

特に難題となるのが人名や地名などの固有名詞の扱いです。名前というものは、あだ名を作りでもしない限り、短くしようがないからです。特に人名の場合は、「-さん」、「-殿」、「君」などが後続することが多いので、字数はさらに増します。

「Vocruen」は、「ヴォクルーイン」とカタカナ音写できます。字数は七文字、「-さん」を加えると九文字です。九文字も入れると、書体(フォント)のサイズをかなり減らしても、大抵の吹き出しは名前を書くだけで埋まってしまいます。四年前、この名の長さがいずれ障害になるのではないかと心配した訳者は、「ヴォ」を「ボ」とし、一文字節約することにしました。

しかし、翻訳を進めるうちに、「Vocruen」の名が出てくる吹き出しは思ったよりも少なく、大部分は字数を節約する必要がないくらい大きいことが分かりました。これなら名前が一文字くらい多くても何とか工夫できそうだと判断し、名前を本来の表記に近づけることにしました。

「Iriel」
旧 「エアリアル」
新 「アイリエル」

これは単なる訳者の間違いの修正です。なぜこんな間違いを…

「Demon Spirit」
旧 「悪魔の霊魂」、その他
新 「魔霊」

「Demon Magic」
旧 「悪魔魔法」
新 「魔霊術」

「『Demon』は『Underworld』に棲息しているらしい。Underworldはあの世や地獄を意味する。なら、この場合のDemonは悪魔という意味なのだろう・・・」
三年前、訳者はこのように訳を決定しました。改めて考えてみるとあまりに短絡的です。

第一に、作中に出てくるのは常に「Demon Spirits」という熟語です。第五巻の終わりまでに「Demon」という語が単体で出てきたことは一度も無いのです。

2016年09月09日追記: 漫画を読み返していて、第3巻の113ページ121ページに「Demons」という単語があることに気がつきました。もし「Demon spirits」とは別に「Demons」という生物(?)が存在するのなら、訳語を変更しなければならないかもしれません。ただ、現時点では不明瞭なところが多すぎるので、情報が揃うまで、訳語はこのままにしておきます。

2016年9月23日追記: 第2巻の109ページにも「Demons」という単語がありました。この漫画の世界に「Demon」という種族または概念が存在する可能性が高くなってきました。

第二に、「悪魔」というと、キリスト教的な「悪魔」、一神教の神と対立する邪(よこしま)な存在を連想する人が多いと思いますが、「Demon Spirit」は「悪魔」とは随分違うようです。

人間に力(Magic魔術)をもたらすが、代償を支払わせる、という構図は確かに「悪魔」が人間を誘惑するのに似ています。ただ・・・「悪魔」は知恵を巡らせて巧みに人間を惹きつけますが、「Demon Spirit」は作中の描写を見る限り、ただ人間に付き纏ったり蠢(うごめ)いているだけで知能があるようには見えません。これまでの描写を見る限り、「Demon Spirit」が人間を誘惑して力を与えているのではなく、人間が一方的に「Demon Spirit」を魔法のエネルギー源として利用して、勝手に副作用(Carciphona)に苦しんでいるだけのようです。

以上のことを考えると「Demon Spirit」は、広く「悪霊」と訳すのが正解だったように思えます。しかし、この世界の人間が魔法の燃料となる便利な存在に「悪」という字を用いるようには思えないので「悪」を「魔」に変えた、「魔霊」を「Demon Spirits」の新しい訳語とすることにしました。といっても「魔」も縁起の良い語ではないので、あまり意味は無いかもしれませんが…

2016年8月4日追記:中国語版の「Demon Spirits」訳語が「魔灵」であることも「魔霊」という訳語を選んだ一因です。

ところで、作者は「Carciphona」制作の参考にしたマンガの一つとして「超爆魔道伝スレイヤーズ」(*)を挙げています。「スレイヤーズ」の原作、マンガ版、アニメ版のいずれかに触れたことがある方は既にお気づきだと思いますが、「Carciphona」の「Demon Magic」は、「スレイヤーズ」の「黒魔術」に極めてよく似ています。「スレイヤーズ」との共通点については、後日、別途に記事をアップロードする予定です。

*作画 義仲翔子 原作 神坂一 キャラクター原案/あらいずみるい

「Underworld」
旧 「地獄界」
新 「魔界」

「Demon Spirit」の訳語変更に合わせて変更しました。

Carciphonaの宇宙(*)は、神聖な存在の住む「Overworld」(訳語未決定)、普通の生物の暮らす「Mortal Realms」(地の国)、得体の知れない禍々しいものたちが巣食う「Underworld」(魔界)の三つの世界に分かれています。世界の間を行き来することは普通はできません。その例外が他の世界からSpirits霊を呼び出す「魔術」のようです。

*「Mortal Realms」の住民は、この宇宙、つまりこの三つの世界を総称して「Maelstrom」と呼ぶようです。

「Elemental Magic」
旧 「元素魔法」
新 「精霊術」

「Book of Elements」
旧 「元素の書」
新 「精霊の書」

「Elemental」は「元素」なのか、「精霊」か、はたまた「自然」か?
訳に着手した当初、この語の訳には大変悩みました。最終的に「元素」を当てましたが、特に根拠があったわけではなく、この訳語が正しいのかどうか、ずっと自信が持てずにいました。

数年考えた末に、「元素」という訳語は不適切だという結論に至りました。この魔術を使うのは獣人ですが、獣人が世の中の組成について考えていることを示唆する場面はありません。よって「元素」という使う理由はありません。

では、「自然」か「精霊」か。「精霊」という語は、ファンタジー小説やマンガやゲームなどでは、主に自然物に宿る非物質的な存在を指すようです。
獣人たちは、木草や火や水といったものに宿る何らかの力を使って不思議な現象を起こしているようですから、この語が合いそうです。

ということで、今回は「精霊」を採用したのですが・・・何だか今になって不安になってきました。「精霊」という言葉は甚だ多義です。読者の方々はこちらの意図するように受け取ってくれるのでしょうか。これならまだ「自然」と訳したほうが、草木や山河と関係することは確実に伝えられて明瞭だった気がします。

ただ、短期間に訳をコロコロ変えると読者を混乱させてしまうので(今回の訳語変更で、既に混乱させてしまっているでしょうが…)、しばらくは様子を見ることにします。

Carciphona 第4巻

昨日(7月22日)、完成した日本語版第4巻の画像データを作者に送りました。先日の記事には、「七月の半ばまでには作者に送る」と書きましたが、手間取って一週間ほど遅れて下旬になってしまいました。今のところ不備は見つかっていないようなので、早ければ今月中には閲覧可能になると予想しています。

今回、既存の訳語をいくつか変更しました。たとえば、”Elemental Magic”の訳語はこれまで「元素魔法」としていましたが、第四巻では「精霊魔法」としました(第3巻までの記述もこれから修正します)。近日中に変更した訳語の一覧と変更した理由を説明する記事を作成するので、しばしお待ちください。

変更した訳語の一覧を作成したら、次は注釈を書く予定です。第4巻は吹き出しが小さく、意味を削ったり変えたりした部分が甚だ多いので、その欠落を補いたいのです。問題は日本語版を読んだ方々がこのブログの存在を認知してくれているかどうかですが、検索エンジンで結果を日本語だけに限定して検索すると、大抵の検索のエンジンでこのブログが最初のほうに出てくるので、多分気づいてくれるのではないかと考えています。

○余談
予約していたCarciphonaの第五巻の書籍版が先々週届きました。出版社を介さずに、作者が印刷所に依頼して自費出版自費で出版しているものなので、謂わば同人誌ですね。

2016年8月4日訂正:「自費出版」と書くと編集作業を出版社に任せていると受け取る人もいるようなので訂正しました。

第1巻から4巻には、書籍版の購入特典として、ウェブ版では読めないおまけページが附属しているのですが、第5巻にはそういったものはありません。

第5巻はアクション・シーンが少なく、話の進展も遅い、第四巻に比べて地味な内容なのですが、これまでの巻の中では最も気に入っています。第二話の前半にある今まで無頼無法のように見えた主要人物が涙を零す場面には、初めて読んだときはとても驚きました。こんな姿を見せるなど、想像だにしなかったのです。

その直後に登場人物が歌を歌う場面があります。この歌には作者が付けた旋律と歌詞があり、2015年の7月15日付けの更新の説明文に音声ファイルへのリンクが載っています。ご存じの方もいると思いますが紹介しておきます。

Carciphonaの訳

07/22日追記
本日、完成したファイルを作者に送りました。
いくつか訳語を変更したので、これからその説明を書きます。

メールの記録によると、「 Carciphonaカルシフォナ(※)」の第三巻の翻訳データを作者Shilinさんに送ったのは去年の五月十三日、第四巻の翻訳を始めたのはその直後だったはずです。ということは、もう一年と一ヶ月、第四巻の翻訳をしていることになります。

※長い間「カルシフォーナ」と音写してしましたが、最近になって「カルシフォナ」または「カルシフォンナ」と表記するべきだったということが判明しました。誤記を続けてしまい、申し訳ありませんでした。

こんなに時間がかかっているのは、第四巻の翻訳がこれまでの巻に比べて遥かに難しいからです。「文章が難解だった」というのが理由の一つですが、最大の難関となっているのは吹き出しの狭さです。

漫画を翻訳する際は、とにかく吹き出しに納まるような訳文を作らなくてはなりません。どんなに優れた文も、吹き出しからはみ出してしまうようでは、漫画の訳としては使えないからです。理想的なのは、短くて、それでいて原文の意味をできるだけ損なわない文章です。しかし・・・「短くて、それでいて原文の意味をできるだけ損なわない」。実は、この条件を同時に満たすのは不可能です。異言語で書いてある文章の含意を余すことなく掬い上げようとすると、どうしても文章は長くなるからです。

「Carciphona」の吹き出しは、英語圏の他の漫画と比べても特に小さめなので、第一巻から第三巻までの翻訳でもかなり難儀しました。どうしても吹き出しに納めることができず、泣く泣く文章を削ることにしたのは一度や二度ではありません。しかし、第四巻の翻訳を始めて早々、それまでと比べて更に吹き出しが小さくなっていることに驚き、どうやっても訳文が思いつきそうになく、途方に暮れてしまいました。

「どうすれば吹き出しに入るだろうか。どこをどう削ればいいんだろうか・・・」
ふと気が付くと、一年が過ぎていました。

妥協に妥協を重ね、ようやく第四巻の翻訳とファイル作成が粗方完成したのは今月になってからです。意味が原文から乖離してしまっている箇所もあり、能力不足で十分に訳し切れなかった箇所もあります。しかし、今の自分に出来ることば全てやりました。

訳は七月の半ばまでには作者に送る予定です。それが終わったら、削った部分補うための注釈をブログに書く予定です。

ところで・・・久しぶりに第一巻から第三巻までを読み返して、自分の訳の酷さに絶句しました。第四巻の訳が済んだら、第五巻に着手する前に、第一巻から第三巻の訳をやり直す予定です。修正作業と平行してこのブログに正誤表や注釈を掲載する予定なので、既に第一巻から第三巻をお読みになった方はどうかしばらくの間お待ちください。

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