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Zeiva Inc、Anicon (Animal Complex)の体験版を公開(その2)

○基本

本作はこれまでのZeiva作品と同じくFlashゲームです。解像度は「Voices from the Sea」から変わらず1000×750。Zeivaウェブサイトの記述によれば、現在開発しているという「Dragon Essence」(※)や「Train of Pastlife」も1000×750らしいので、今後しばらく新作はこの解像度で作っていくようです。見た目は良くなりましたが、動作は若干重くなっているので、古いパソコンやタブレットを使っている人は注意する必要があります。

※現在ダウンロードできる体験版はOASEやX-noteなどと同じ800×600です。

ゲームシステムは一般的なADVと概ね同じです。文章を読み進め、時折出てくる選択肢を選ぶ。基本はこれだけです。ミニゲームの存在はDemo版では確認できませんでした。

音楽と効果音はそれぞれオンオフを切り替えることができますが、音量は調整できません。キャラクターの音声はありません。

謂わゆるバックログのようなものはありません。読み進めた文章は上方向キー(↑)を押せば巻き戻すことができますが、巻き戻せる範囲はそれほど大きくないので(数個程度)、うっかり画面を二回クリックして文章を一つ読み飛ばしてしまった、というような状況以外ではあまり使い道はありません。

○見た目はかなり立派に
「随分見た目が華やかになったなあ」というのが起動して真っ先に抱いた印象です。舞台がサーカスであるという点を意識してのことでしょうか、外見が比較的質素だった前作や前々作に比べて、ボタン類も、背景も、ゲーム画面の外枠も、明るく豪華な作りになっているのです。また、まだDemo版なので数を比較することはできませんが、キャラクターの立ち絵の種類(差分)もかなり増えていて、一枚絵の挿入頻度も高くなっているように思います。

完成は今月中とのことなので、楽しみに待とうと思います。

Zeiva Inc、Anicon (Animal Complex)の体験版を公開(その1)

Animal Complex ウェブサイトトップページ

Zeiva Incが新作ゲーム「Animal Complex」、略称「Anicon」のDemo(体験版)を公開しました。2014年の6月の「Voices From The Sea」の公開以来、既存のゲームのアップデートはあったものの、新作は途絶えていたので、やっと来た!という感じがします。

「Anicon」は今までのZeivaゲームとは違い、登場するキャラクターのシナリオ(謂わゆる個別ルート)を個別に制作し、それぞれ単体として販売していく予定だそうです。今回出たのはその第一弾「- Cat’s Path -」。とりあえず第三弾まで作ることは既に決まっているようですが、最終的に第何弾まで作るか、つまり、何人分の個別ルートを作るかは売り上げを見て判断するとのことです。

これまでにZeiva Incが完成させた有償のゲームは合計5作。そのうちの二作、「Other Age:Second Encounter」(2010年9月発売)と「Area-X」(2013年6月発売)は制作に二年以上費やした力作です。しかし、双方ともに売れ行きが芳しくなかったようで、Zeiva IncのMirage Maiden氏はTwitterやTumblerで度々そのことを嘆いていました。今回のような制作・販売方式を試すことにしたのは、二作で味わった苦い経験を踏まえてのことなのでしょう。

何はともあれ、早速ゲームに触れてみることにします。

○本編

Clena、自分を「普通の娘」だと語る

物語の幕は食器の割れる音とともに開きます。割ったのは本作の主人公、「Clena」(※1)という名の娘です。どうやら食堂かどこかで働いている様子です。店主の言うことには、これまでに「破片を全部積み上げたら山が出来てしまうほど」食器を割っているとのことです。結局、店主の堪忍袋の尾が切れてClenaはお払い箱になってしまいました。よっぽど不器用な性分のようです。

※1 清掃係、掃除夫などを意味する「Cleaner」を捩(もじ)った名前だと作者がtumblerで述べていたのを記憶しています。作者によると、掃除、整理などを意味する「Clean」の文字を入れ替えて作ったそうです。発音は不明なので、ラテン文字で表記することにします。

意気消沈した様子で街を歩くClena。本人の口ぶりから察するに、クビになったのは今回が初めてではないようです。本人曰く、自分は「どこにでもいる普通の娘」なのだとか。「普通」・・・いや、この世界でいう「普通」は私の思う「普通」とは違うかもしれないので、あまり深く考えないことにします。

Clena、チケットを買おうとする

考え事をしながら歩いているうちに、いつの間にかサーカスのテントの前に来ていたようです。テントの前では可愛らしい猿がチケットを売っています。サーカスの動物でしょうか。Clenaは興味が出てきたらしく、気分転換にとチケットを買おうとします・・・が、そこで財布を落としていたことに気がつきます。

泣く泣く入場を諦めたClenaですが、猿以外の動物も見てみたい、とテントへの裏手へと回ります。どうやら相当な動物好きのようです。ところが、そこへ慌てて走ってきた人、ではなく猫とぶつかってしまいます。ピッチリとしたベストとネクタイを着けた身なりの良い猫です。

Clena、猫にぶつかる

「可愛い--」Clenaが感嘆の声を漏らします。しかし次の瞬間、猫は少年の姿に変化してしまいました。「フルーツバスケット」を思い出す展開です。

困惑するClenaの周りに様々な生き物が集まってきました。ライオン、象、羊、兎、梟(ふくろう)、それに何故か蝸牛(かたつむり)。皆、人間の言葉を話しています。常識外れの状況にClenaは混乱します。

なんだかんだあった末に、Clenaはこの喋る動物衆の母親であり、サーカスの団長でもあるという人物に会うことになります。団長はClenaに矢継ぎ早に質問を投げかけます。

「キミ、名前は?」
「えっと、Clenaといいます」
「Clenaか、歳は?」
「16になったところです」
「それはいい。仕事はしているのか?」
「今は失業中です…」
「そうか、そうか。動物は好きか?」
「好きです! 動物は大好きです!」

質問の後、団長はClenaに一座で掃除係として働くよう命じます。

Clena、団長と対面

団長の話をまとめると概ねこういうことになります。

息子たちは特定の条件が揃うと、人間から動物に変わったり、反対に動物から人間になったりしてしまう。このことは門外不出の秘密。知ってしまったお前をこのまま放っておくわけにはいかない。だからお前には掃除係として一座に加わってもらう。それと、一年以内に息子の一人を口説き落とせ。息子と結婚すれば、お前は私の義妹、我々の親類になるのだから万事解決である・・・

やっぱり、あまり深く考えないようにしたほうが良さそうです。

話の紹介はこれくらいにして、次はシステムなどに目を向けてみることにします。

Zeiva Inc、Steamへ

本日はZeiva Incの制作したゲーム、“Train of Afterlife”のSteamでの発売日です。明日(日本時間で17日)には“X-Note”が続くようです。

toa title

X-Noteは何年か前に遊んだのですが、Train of Afterlifeは第一章すらまともにプレイしていません。なぜかと言いますと、当初はせっかくドイツ語版があるのだから、ドイツ語の勉強のためにドイツ語版を読もう! Zeivaゲーなら頑張れるかもしれない!と意気込んでドイツ語版を始めたのですが、結局根気が続かず止めてしまいました。しかし、かといって後から英語版に戻るのも悔しい・・・ということで以来、触れないままになっていたからです。

これまでにゲームを購入したユーザーはSteam Keyが貰えます。つまらない意地を張り続けるのも良くないので、これを好機にちゃんとやってみようと思います。一段落したらここで感想を書くかもしれません。”Area-X”が先になるかもしれませんが。

dragonessence

なおZeiva Incは現在、“Dragon Essence”というゲームを開発しています。Zeiva IncのMirage Maiden氏によると、中華風のファンタジーだそうです。具体的に中国のどの時代、どの地方を元にしているのかは不明です。

絵を担当するのはKaze-hime氏です。これまでのZeivaのゲームの絵は全て、Zeiva Incに所属しているMirage Maiden氏とNitarou氏が描いてきました。つまり、Dragon Essenceは、Zeiva Incに所属しない人が絵を担当する初のゲームということになります。


○外部リンク
公式サイト

【モエル】OASE – Other Age Second Encounter、Steam Greenlighに【ねこバッジ】

VOICES FROM THE SEA リリース

9月23日、Zeiva Incの新作”Voices from the Sea”が公開されました。現在、公式サイトにて無償版をプレイ可能です。

本作のあらすじは、学校では同級生と馴染めず、家庭では母親と対立する13歳の少年 Cantus が、海辺で不思議な少女 Maris との出会い、彼女との7日間の交流を通じて徐々に心を開いていくというものです。本作の大部分は、Cantus と Maris のほとんど雑談といってもいいような会話で占められており、作中、何か大きな事件が起こることはありません。やることといえば、砂の城を作ったり、貝殻を拾ったりするくらいです。唯一の謎といえば、Maris の正体くらいですが、これは序盤で明らかにされる情報だけで推測できます。また、内気な少年と突然現れた少女という構図はそう珍しくありませんし、それに加えて、常識外れの純粋無垢な少女という Maris の造形は少しばかり紋切り型です。

しかしながら、つまらないゲームだというわけではありません。思うに、本作の見所は、物語の筋にではなく、むしろその間の過程にあります。一見すると無意味な二人の交流ですが、よく注目してみると、 Cantus の心境に関しては一貫して丁寧に描かれていることが分かります。特に1日の終わり際の場面、毎回 Maris との会話で始まり、Cantusの独白で閉じられるこのシーンには、なかなかの工夫がこらされています。ただこれらも、全体を通して見た場合は、やはり没個性的であることは否定できません。

厳しく書いてきましたが、Zeiva ファンとしては擁護しておかなければならない点もあります。これまで Zeiva Inc がリリースしてきたゲームは、いずれも物語、プロット重視で、こういうタイプのシナリオを出してくるのは、私の知る限り今回が初めてです。それを踏まえると、これはなかなか侮れない内容です。

シナリオ以外に目を向けても、本作はこれまでのZeiva Inc のゲームに比べるとやや異質です。定番だったミニゲームは登場しませんし、ルート分岐も一切ありません(エンディングも1つです)。開発資金を Kickstarter で集めたり、フルボイスを導入したりといったこともそうです。正確なところは開発者自身だけが知ることでしょうが、やはり本作は挑戦的な性質が強い作品であるのかもしれません。


○有償版の情報
本作にはウェブサイトで公開されている無償版とは別に約5ドルで購入できる有償版があります。
主な追加要素は以下の二つです。

1.音声
ほぼフルボイスです。
2.おまけシナリオ
メインシナリオをクリアすると、外伝的なストーリーが2つ追加されます。一つは本編の後日談、もう一つは本編とは全く関係のない、漫画やアニメ、ゲームに関するメタネタを含むコメディです。

○音声について

本作の有償版は、英語圏の日本風ゲームにしては珍しくフルボイスですが、これに関しては留意すべき点が一つあります。各々のキャラクターを演じているのは、発売の数ヶ月前に、Zeiva Inc がネット上で催したオーディションで選ばれた人々だということです。そのため、キャラクターごとの演技の腕前や音質にはかなりの差があります。特に音質の違いは大きく、あるキャラクターの音声は澄んでいますが、その一方、またあるキャラクターの声には、986円で売られていたマイクで録音したのではないかと思えるようなノイズが混ざっています。

私としては、せっかくプレイするのであれば音声付きをお勧めしたいです。同一文の音声を使いまわしていたり、特定の部分だけ(バグか仕様か)音声が出なかったりするのですが、質や演技力の差も含め、一見(一聴)する価値はあります。

Zeiva Inc新作: Voices from the Sea がKickstarterに

sen02

Zeiva Incが現在制作している新作ゲーム”Voices from the Sea“の開発資金の募集がKickstarterで始まりました。

Zeiva Incは2001年から活動を続けている、日本風のアニメ/ゲーム/漫画風のアドベンチャーゲームを作り続けているデベロッパーです。
メンバーはMirageさんとNitarouさんの二人だけですが、両者ともイラストを描かれる人で、ゲームのグラフィックはほぼこの二人によって描かれています。

当初Zeivaは、”Genetic Glow“や”Imaginary Realm“といったフリーゲームを中心に作っていましたが、
2010年に公開したOther Age:Second Encounter(OASE)を境に、有償ゲームの制作を試みるようになりました。

OASEは労力と時間が贅沢に注がれた力作でしたが、様々な事情により失敗しました。
しかし、続いて発表されたX-Note(2011)はまずまずの人気作となり、そのシステムやシナリオのレベルは、Train of Afterlife(2012)、Area-X(2013)を経て、徐々に高まってきました。

voices from the sea on kickstarter

そして2014年、この新作”Voices From The Sea“が姿を見せました。
ジャンルはデートシミュでもなく、ダンスゲームでもなく、乙女ゲームでもなく、”Slice of Life“。
ヒロインはターコイズ色の髪が目立つ、これまでのZeivaゲームには見られなかった幼い風情の少女。
わざわざKickstarterに登録したことも配慮すると、本作はかなりの挑戦作となるのではないかと思います。

ゲームの内容についてはまだあまり分かっていないので、ここでは、「Zeivaのことはよく分からないけど投資してみたい!」と考えている方に向けて、注意すべき点を三つ挙げておきましょう。

一つ目は、Zeivaが作ってきたゲームはすべてFlash製だったし、たぶんは今回もそうなるであろうということです。
ADVやノベルゲーム専用のエンジンを使うのに比べ、既読スキップやバックログといった機能を追加するのはやや難しいと聞くので、高水準のシステムは期待してはいけません。
最新作であるArea-Xの体験版に触れてみれば、Voices from The Seaのシステムがどんなものになるか予想できるはずです。

二つ目は、Zeivaはインディーゲームデベロッパーを名乗っているものの、決して巨大なデベロッパーではないということです。

最も肝心なのが三つ目で、これは投資を考えているのであれば決して見逃してはならない一点でしょう。
それはこのプロジェクトが成功した場合、本作はフリーウェアとして公開される予定だということです。
安く購入することを目的に投資する意味はないということです。
もちろん、投資することで得られる特典もいくつか予定されていますが、
今回のプロジェクトは、あくまでもZeiva Incに対する支援を前提として考えたほうがいいでしょう。

最後に、私がこのような説明を書いた理由について少し述べておきます。
今日、KickStarterというと「○○○○が*****ドル集めた!」というようなセンセーショナルな見出しと共に語られることがしばしばあります。

私はその様子を見ていて、「もしかするとKickstarterのゲームプロジェクトに対して大きすぎる希望を抱いてしまう人がいるのではないか」と不安になりました。
それで、このプロジェクトのことを宣伝するにしても、Zeivaとはなにか、投資するならなにを考慮したほうがいいのか、という説明を添えなければならないなと考えたのです。

この記事が皆様にとって参考になれば幸いに思います。
投資という性質上、この記事はできるだけ公平に、また控えめに書きましたが、本当は舞い上がるほどに楽しみなのです。


○外部リンク
Voices from the sea Kickstarterページ


ところで、次の画像を見てください。

voices from the sea maris

うん、これは今すぐ投資するしかないですね。

X-Noteを考える ―シナリオ―

Zeiva IncのMirage Maiden氏によれば、2010年に発売されたOther Age Second Encounter(以下OASE)の売り上げはかなり悪かったそうです。それは絵のせいでも知名度のせいでもなく、ゲームの内容そのものに原因があったせいだと私は考えています。OASEは、あまりに多くの欠陥を抱えていたのです。

x-note 新タイトル

OASEの発売からしばらく経ったころ、Zeiva Incは、OASEの経験と市場の分析を基にユーザーの好みを意識した乙女ゲームを2本制作するという計画「Otome-X」を発表しました。私は困惑しました。従来のZeivaとは明らかに違う路線だったからです。この計画の産物である「X-Note」が発売されたのは、それから約10ヵ月後のことでした。

今日は、このX-noteについて書いていこうと思います。

※注意:本文にはネタバレが含まれます。

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