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2016-08

Carciphona第4巻 正誤表

これまでの巻と同様、第4巻にも誤訳や誤記が多々あるはずです。発見したものは随時この記事に記載していきます。間違いがあればお知らせください。

○2ページ 1つ目の台詞
誤「この大地から獣人は神の子として生まれた」
正「神の胎たるこの大地から獣人が生まれた」

この箇所の原文は「From her, Beast-humans had awoken as her children, born of the world itself.」。獣人は神から、この世界から生まれたのだ、ということを力説する文です。獣人の崇めている神「ハイレイス」とは、世界そのものが具現化した超人的存在なのだと訳者は認識しています。そのことがはっきりと伝わるよう、世界は神の身体なのだ、ということを強調する文にしました。

○同ページ 2つ目の台詞
誤「我らは地の国の純然たる後継者なのだ」
正「我らはの純然たる子孫なのだ」

原文は「We are the purest descendants of the Mortal Realms.」。「The Mortal Realmsとはこの漫画の舞台である世界の呼称だ。『Descendants』は日本語でいう『子孫』とか『子供』とかに当たる語だ。でも、『世界』が子供を産めるはずがない。ここでは比喩的に、後継者という意味で使っているんだ。』

元の訳文はそんな解釈を元に作ったのですが、これは理解不足でした。獣人の世界観では世界(の神)は獣人を産んだ母だということになっているのですから、ここでは獣人の立場になって率直に「子孫」と訳すのが正解でした。

ただ、「地の国=世界=ハイレイス」という構図を見出すには作中の描写だけでは難しく、かといってそのことを説明するには余白が無かったので、分かりやすく「The Mortal Realms」は「地の国」ではなく「神」として訳すことにしました。

○20ページ 1つ目の台詞
誤「これで目標は達成できたんだろう」
正「時間稼ぎはこれくらいで十分だろう」
正「これで満足か?」

○同ページ 3つ目の台詞
誤「ちょっと! 何か訊きたいことがあったんじゃないの?」
正「あれ? 何か訊きたいことがあったんじゃないの?」

吹き出しの大きさに合わせて字数を減らしました。

○22ページ 2つ目の台詞
誤「寄生された人の子もただ安楽死させているのが現状なんだ」
正「寄生された人の子も見殺しにするしか無いのが現状なんだ

○24ページ 6つ目の台詞
誤「カルシフォンナ」
正「カルシフォナ」

やはり「カルシフォンナ」のほうが正しいように思えてきたので、この修正は無しとします。

○23ページ目 3つ目の台詞
誤「得体の知れぬ術を使い続けてきたというのか」
正「怪しげな術を使い続けてきたというのか」

これは誤訳ではないのですが、吹き出しが小さく古いほうの訳文では窮屈だったので変更しました。

○25ページ
誤「そんな…」
正「違う…」
うっかり26ページと同じ台詞にしてしまっていました。

○51ページ
誤「表面上はね」
正「建前上はね」

○同ページ 5つ目の台詞

誤「そういえば前の大戦の原因を作ったとか…」
正「そういえば前の大戦中酷いことをしたとか…」

○同ページ 7つ目の台詞
誤「確かに開戦のきっかけを作ったのはあの子の母親だが…」
正「その上開戦の発端にも一枚噛んでいる」

○55ページ目 8つ目の台詞
誤「獣人の神が消えた後にあったんだ」
正「獣人の神が力尽きた跡にあったんだ」

「獣人の神」に当たる部分は原文では「the defeated spirit of the book of elements」です。原文では「神god」とは言っていないのですが、良い訳語が浮かばなかったのでこう訳しました。現在、適切な訳語を考えています。

○同ページ 11つ目の台詞

誤「ヒラエスの霊気が宿ってるんじゃないかと思って」
正「あの神の霊が宿ってるんじゃないかな」

吹き出しの余白が足りなかったので、「ハイレイス」とは表記できませんでした。

○61ページ 5つ目の台詞
誤「魂霊を放出した人間は生命力が衰弱し寿命が縮まる 代々の王が少しずつ命を削り霊力を封じてきたそうだが
そんなやり方じゃ雀の涙ほどしか集められないからな」
正「魂霊を放出した人間は生命力が衰弱し寿命が縮まる 他人から少しづつ提供してもらって魔力を蓄えたそうだが そんなやり方で集められる量なんてごく僅かだからな」

この箇所の台詞は、吹き出しが狭すぎて、どちらの文章も原文とはかなり違う意味になっています。

○77ページ目 4つ目の台詞
誤「ただし魂魂以外の霊も吸収できるようだな」
正「ただし魂以外の霊も吸収できるようだな」

○120ページ 5つ目の台詞
誤「ケイタリス教会の天霊祭への招待状だ」
正「カタルシス教会の天霊祭への招待状だ」

誤「メドリーゼンの司教が毎年執り行う祭儀… ケイタリス教会の天霊祭への招待状だ 王侯貴族のみが拝観できる特別な儀式なのだが あいにく私には暇が無くてな」
正「王侯貴族だけが拝観できる特別な祭儀 カタルシス教会の天霊祭への招待状だ メドリーゼンの司教が毎年執り行うのだが あいにく私には参列する暇が無くてな」
内容を分かりやすく整理しました。

Carciphona第4巻公開

先日予告した「Carciphona」の第4巻の日本語翻訳版が閲覧できるようになっていました。

2016年8月26日19時53分追記: 原因は不明ですが、たまに第4巻の6ページから7ページへのリンクが正しく動作しないことがあるようです。そのような現象が起こったときは、画面下のダイアログボックスから手動で7ページ目を選択してください。

今回、既存の訳語をいくつか改めました。変更した訳語は「Carciphona 変更した訳語一覧」に纏めてあるので、第4巻の翻訳版を読み始める前に目を通していただけると幸いです。

ところで、作者のウェブサイトで公開中の第1巻、第2巻、3巻(*)の日本語訳版には夥(おびただ)しい量の誤訳・誤記が存在します。現在、この3巻の翻訳をやり直しているので、これから「Carciphona」の日本語版を読み始めようとお考えになっている方は、申し訳ないのですが、修正作業が終わるまでお待ちください。
(*)第1話~第9話

カテゴリー整理中

最近、ブログの右手側に配置してあるカテゴリーを整理しています。宇宙・地上という分類はあまりにも漠然とし過ぎていて分かりにくいと反省し、これからは一体どんな話題を扱っているブログなのか初めてブログを訪問してくれた人にも分かるよう、各々の作品や開発グループや開発会社ごとにカテゴリを作ることにしました。

しかし、数年前の記事を一通り読み直してみて、夥(おびただ)しい量の文法間違いに恥ずかしくなってしまいました。整理に並行して、できるだけ誤りを修正していこうと思います。

Okashi Studio ウェブサイトが表示不能に

2010年発売のゲーム「Shira Oka:Second Chances」を開発したグループ「Okashi Studio」のウェブサイトが、いつの間にか正しく表示できなくなっていました。長い間アクセスしていなかったので、一体いつこのような状態になったのかは不明です。一方、「Shira Oka」自体のウェブサイトは、二年ほど前から、アクセス自体はできるものの、表示が崩れきってまともに閲覧できない状態になっています・・・

2016年11月09日0時59分追記:「Shira Oka」のウェブサイトもアクセス不能となりました。Okashi Studioが既に活動していないことは確かなようです。

「Shira Oka」は、名作だとは言えない内容でしたが、記憶に強く残っているゲームで、今でもたまに起動しては挿入歌を聴き、ゲームの思い出に浸ることがあります。挿入歌は全部で4曲あるのですが、一番聴くことが多いのは「ひとり言のラブソング」(*)でしょうか。

*作曲:Olivia Chew 歌:Marisa Bonomo 作詞:Sachiko Kotani

〽呼び慣れた名前 もう呼べない わかっていたのに ただ せつない
 出会いも別れも突然だと 人は言うけれど それはなぜ
 強がりの嘘も、照れ笑いも 今になってみれば ただ いとしい
 戻らない昨日、見えない明日 それでも消えないこの想い

たった五年しか経っていないのに、コンピューターゲーム業界も様変わりしたものです。

○余談
「Okashi Studio」は消滅しましたが、「Shira Oka」のキャラクターデザイン、立ち絵、アニメーションを担当したAmy Caves氏は現在でも精力的に活動なさっています。なんだか嬉しく思ったので紹介しました。

ウェブ漫画紹介 「連星」

○連星

地球から遠く離れたどこかにある、恒星が三つもある不思議な恒星系で事故が起こりました。乗組員一人を乗せた小型の作業船が遭難してしまったのです。

乗組員は生還する方法を見つけようと必死にもがきますが、良い策は見つからず、焦る気持ちばかりが募ります。

ふと気がつくと、目の前に自分に瓜二つの人間が現われていました。乗組員はそのもう一人の自分を幻だと決めつけて、作業に集中しようとしますが、努力とは裏腹に状況はどんどん悪化していきます。そして事態が悪化するにつれ、当初は一人だけだったもう一人の自分は二人、三人と次々に増えて行き、ついには船内が自分で一杯になってしまいます・・・

○本題
上記したのは、匙田洋平という方が開設している「Spoon manga exhibition」というウェブサイトで閲覧できる「連星」という短編漫画の冒頭部分のあらすじです。

2016年8月13日時点で、このウェブサイトには匙田さんの漫画が合計9作載っています。それうち8作は短編で、残りの1作は現在進行中の「夜のロボット」という不思議な長編漫画です。

との漫画も面白いのですが、短編漫画の中で一番気に入っているのは、このSF漫画「連星」です。

SFだから・・・というのも理由の一つですが、それだけではありません。ただ、その他の理由を述べるにはネタ晴らしをしなければならないので、本記事ではそこまで深入りしないでおきます。

この漫画のことを知ったのは去年の十月頃だったと記憶していますが、今でもたまに読みたくなります。

ゲームの雑記「Crawl」

最近は、先日インターネット上の友人であるふぉる絵さんから戴いた「Crawl」というゲームをよく遊んでいます。

面白いゲームだったのでブログにレビュー記事を掲載しようと思い立ち、数日前から下書きを書いているのですが・・・思いの外、難航しています。ゲームが複雑であるためなのか、それとも長い間、ゲームの内容に細かく言及する記事を書いていなかったせいで書き方を忘れてしまったのか・・・どちらにしろ、すぐには出来上がりそうにありません。とりあえず、差し当たり、今回はごく簡単な紹介文を掲載します。

「Crawl」は二人から四人(*)で遊べるアクションゲームです。プレイヤーのうち、一人は「人間」役となって邪悪な雰囲気の迷宮を探索します。一方、残りの一人~三人は「亡霊」となって、罠に憑依して操ったり、魔方陣から化け物を呼び出したりして「人間」を殺さなくてはなりません。

*対応しているのはLAN環境を使ったプレイのみ。一緒にコンピューターゲーム遊ぶ友人が身近にいないと対人戦は遊べませんが、そういった場合はコンピュータープレイヤーを相手にすることができます。私は今までコンピュータープレイヤーとしか遊んでいませんが、動きや計画やや単調であるものの、そこそこ良くできているので一人でも満喫できています。

ただ、「人間」が死んでもゲームは終わりません。「人間」プレイヤーが死ぬと、今度はその「人間」に致命傷を与えた亡霊が次の「人間」役となり、探索を引き継ぐことになります。そして、死んだ「人間」プレイヤーは新たに「人間」になったプレイヤーと入れ替わりに「亡霊」となります。

「人間」プレイヤーは化け物を殺すと手に入る「エクトプラズム」を集めると、レベルが上がります。このレベルが10以上になった「人間」プレイヤーは「迷宮の守護者」に挑戦できるようになります。「人間」プレイヤーが、この「守護者」に見事勝利すると、ゲームは終了。「人間」は迷宮から脱出できたことになり、ゲームの勝者となります。一方残酷なことに、敗者となった「亡霊」プレイヤーたちは、そのまま亡霊として迷宮を彷徨うことになるようです。

よって「人間」プレイヤーは「人間」であり続けるため、殺されないように用心しながら探索を進めてレベルを上げ、反対に「亡霊」プレイヤーは、「人間」プレイヤーが「守護者」を倒せる力を身に付ける前に殺し、「人間」役を奪い取る必要があります。もちろん、他の自分の「亡霊」に最後の一撃を引っさらわれて「人間」役を奪われないようにも警戒するのも忘れてはなりません。

「人間」役になっているときと「亡霊」役を操作しているときで、考えるべきことも行動もかなり違うので、見た目は地味であるものの、意外に楽しめるゲームです。1回のゲームが30分程度で終わるので、ちょっとした暇潰しに・・・とつい遊びたくなるのが憎いところです。いつかもっと詳しいレビューを載せたいのですが!

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